TBS『王様のブランチ』のリポーターとして活躍

歌手になりたいという夢は、かなり早くから持っていました。姉に「私は将来スーパースターになる!」と宣言し、授業中に必死でサインの練習をしていたくらいですから。

ちなみに、小学生の時に思いついた「名前が平仮名で苗字がアルファベットの組み合わせ」というサインは、今でも使っているんですよ。思い込みから始まって、ラッキーなことに現実が追いついていった感じです。(笑)

とはいえ、順調に歌手になれたわけではありません。タイから帰国後、大学在学中にあちこちのオーディションを受けてデモテープもたくさん作ったものの、レコード会社は決まらず……。大学3年生になろうとしていた頃には、「やはり歌手になることは諦めて、地に足を付けて働こう」と就職活動をスタートさせていました。

表情豊かでパワフルな新妻さんの歌唱

ところがその矢先に、TBS『王様のブランチ』のリポーターのお仕事を頂いたんです。タレント活動を始めるか、このまま就職活動をするかの2択を迫られました。

企業に就職してしまえば歌手への道は絶たれるけど、タレント活動をしていればいつか歌に繋がるかもしれない。「やっぱり私は歌いたい、歌うことを諦められない」という想いが溢れて、わずかな可能性に賭けてみようと思いました。

生活面で親のサポートに頼るのは学生の間までと自分で決めていたので、「大学卒業までに歌手になれなければ、きっぱり諦めて就職しよう」と自分で期限を定めた上で、リポーターのお仕事に挑戦させてもらうことにしました。

初めて飛び込む芸能の世界はわからないこと、できないことだらけで、必死でリポーターの仕事に取り組んでいたら、あっという間に半年が経って、私は大学4年生になっていました。自分で定めた期限まであと少し。そんなタイミングで、ミュージカル『レ・ミゼラブル』のオーディションに呼ばれたのです。