既製品に手を加えて自分流にアレンジするのも、私の得意とするところです(写真:川瀬典子)
内閣府が公開している「令和4年版高齢社会白書」によると、65歳以上の一人暮らし世帯数は年々増加傾向にあるようです。そのようななか、数々の人生の逆境を持ち前のバイタリティーで乗り越え、歳を重ねてもなお生きることの楽しさを体現しているのは、『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」 がんを乗り越えてわかった本当の幸せ』を著した、ソネ ジュンコさん。ソネさんいわく、「『ここだけは譲れない』という服に対するこだわりがある」とのことで――。

白の長袖シャツ3枚を常備しています

私はあれこれ着まわすのが好きなので、「洋服をたくさん持っているのね」と言われることがありますが、そんなことはないんです。

そもそも1DKの団地住まいで、収納スペースは1間半のクローゼットがあるだけ。さほど収納スペースが広くないので、たくさんの服を持つことができないのです。

だから数をたくさん持つことよりも、1着の服を服の組み合わせやアクセサリー、ストールなどで変化をつけられるよう工夫を凝らします。

そんな私にも、「ここだけは譲れない」という服に対するこだわりがあります。

『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」 がんを乗り越えてわかった本当の幸せ』(著:ソネ ジュンコ/ダイヤモンド社)

こだわりの一つ目が、真っ白なシャツです。私のクローゼットには、3枚の白シャツが欠かせません。いろいろと着こなせて登場回数が多いので、洗い替えも含めると3枚は持っていたいのです。

白いシャツって体に合っているとこの上なくかっこいいのですが、合わないとなると、とことんダサくなるアイテムだと私は思っています。

しかも、似合うシャツって本当に少ないというシンプルにして奥深いアイテムなんです。

ちなみに厳選した3枚の白いシャツはすべて長袖です。そのほうがいろいろアレンジしやすいからです。

【Before】普通に着ると…(写真:川瀬典子)
【After】裾を結んでひと工夫しています。ちょっと工夫すると、こんなに見た目が違います!(写真:川瀬典子)

3枚の白シャツの中にはシンプルなものもあれば、ちょっとひねりのきいたデザイン性のあるものもあります。

そして、たいていの場合、そのまま着ることはありません。

袖の部分を体に対して斜めに結んでアクセントとして使ったり、片袖だけを通してもう片袖は体に巻きつけてみたり……「よくそんな着方を思いつきますね」と驚かれることも多いです。

こうして日々のファッションにクリエイティビティを発揮することも、ボケ防止につながっているのかもしれません。