「もう1人の自分」を見つける筈

私自身、これからも可能な限りの老化防止の美容法にはまったりするでしょうが、結局はありのままの生老病死を受け入れていくことが美しくて大切なんだなという気分になってくる。色んな出来事が私たちの人生にとてもよく似ていて、自分の人生と重ねないでいられない映画。

私たち自身の人生は「歴史と何の関係もない、泡のような何にも残せない人生」かもしれない。でも、それでいいんですきっと。本当に色んな人が、この映画の中に「もう1人の自分」を見つける筈。

この年のアカデミー賞では、13部門もノミネートされながら3部門の受賞に終わっていますが、未明のシネマニア賞(そんなの誰もいらないけど)なら、13部門全部受賞です!

写真提供◎photoAC

P.S. ちなみにブラッド・ピットはアイドル俳優でなく名優だったんだと、初めて実感させてくれた映画でした。おすすめ!!

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