150周年ファイナルにふさわしい作品

剛力 :この公演では頼りになる姉ができて嬉しいです。私の本当の姉は童顔の上、幼い雰囲気で、私がいくら「姉です」と言っても妹と間違えられる人。30代に入ったら現場に年下の人が増えてきてしまいました。今回の舞台は、甘えられる妹の立ち位置なのがありがたいです。

紀香 :私も弟しかいないので、『細雪』など姉妹ものの作品は大好きで。今回も3姉妹を演じられることが嬉しいです。

高島 :私には実際に姉がいるんですけど、威張っている妹の私に「そうね、そうね」と頷いてくれる大人な姉です。私は姉妹ものだと姉の役をいただくことが多くて。前回の明治座で石井ふく子先生演出の『おんなの家』の時も長女役でした。偉そうだからかな。(笑)

姉妹って1番傷つくことも言えるし、他の人が言えないようなことを愛しているから言える存在なのかなと私は思っていて。今回のキャッツアイも、そういうところがちゃんと描かれている脚本だなと思いました。

紀香 :この作品のテーマの1つは、家族愛ですよね。

高島 :そう、愛と、そして私は「祭り」がテーマかな、と。150周年ファイナルを飾るのにふさわしいド派手な作品でしょう?

紀香 :台本開き冒頭から和太鼓、笛、三味線などの江戸からの文化の楽器も使われたり、鹿鳴館さながらのパーティのようなものがあったり、最初から最後まで盛り上がっていくだろうなと思います。

剛力 :本当に華やかでワクワクする作品ですよね。

高島 :私たち3姉妹もお客様も、その祭りに参加するような感じですね。

紀香 :そうですね、この新春の華やかなお祭りに、多くの方にぜひご参加いただきたいですね。

舞台「メイジ・ザ・キャッツアイ」は東京・明治座で2024年2月6日~3月3日上演中(写真提供◎明治座)