写真を拡大 ピラルクなどの大魚を見てちょっとびっくりした保護犬(C)2015〜2024 George Nobechi
世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく

第1回 コンセプト(ステートメント)はこちら

犬と一緒に入館できる水族館

2023年の夏に日本一高い場所にある水族館(標高1750m)、蓼科アミューズメント水族館(長野県・茅野市)を訪れた。当館は長野県唯一の水族館ということにもなっている。

淡水魚専門のこの水族館はレトロな昭和感が漂っているが、実は平成5年(1993年)に開業した。メルヘンチックな人工大木やお姫様が住んでいそうな「お城」にも水槽がある。

また全国でも数少ない犬と一緒に入館できる水族館でもある(要確認入場条件あり)。当日は一昨年家族になった保護犬を連れて行ったので、今回の写真のモデルにもなってもらった。幸い平日で館内は空いていたので、大魚ピラルクの水槽前で一緒に座って見学することができた。最初はちょっと怖がっている様子だったが、次第に慣れると興味津々。

 

写真を拡大 「カバ」と鯉(C)2015〜2024 George Nobechi