性格を変えるより、お部屋を変えてみる
「自己肯定感」の重要性を説く、メンタルカウンセラーの著者が寄せられた悩みにさらにこたえていきます。長い時間を過ごすインテリアの観点から具体的なアドバイス満載です。
<お悩み その10>
会社でのミーティングを効率よく進めたい
(答え)
会社のミーティングルームのインテリアに、色の効果を取り入れましょう。活発な議論ができたり、業務効率が上がったりします。
自由に意見交換をしたり、新たなアイデアを創造したいというときは花瓶など部分的にオレンジや赤などの暖色系、なるべく短時間で意見をまとめたいならソファーやテーブルなどの家具類をグレーや茶色に、集中力や冷静な判断を必要とする会議ならカーテンをブルー系の寒色にしてみましょう。
難しいならパソコン画面の背景やメモを取るペンの色などに取り入れてもOK。
<お悩み その11>
ネガティブなことばかり言う友人に辟易しています
(答え)
ネガティブワードばかり聞かされるのは、心地よいものではありませんよね。人間はもともと、人から伝えられたマイナス面の情報に注目したり、強く反応したりする性質があります。ですから、友人からのネガティブな言葉は深く記憶に刻まれるのですね。
解決策は相手との距離を上手にとること。そんなときは、コミュニケーションの場であるリビングルームを整えて。そしてぬくもりのある木やまるみのあるデザインでやさしい雰囲気の家具を取り入れてください。相手のネガティブワードも減ってきますよ。
<お悩み その12>
コミュニケーションで雑な言動をとってしまいがちです
(答え)
言動が穏やかで繊細な好印象を周囲に与える……そんなふうになれたらいいですね。実は物を大切にする気持ちを持つ人は、人間関係を良好に保てるんです。物を大切にするとは、物の役目を最大限に引き出すように使うこと。これができると周囲への気遣いもできます。
コミュニケーションが変わるので、同時に周囲にもいい人が集まります。こうした好循環を生むためには、アクセサリーをピカピカに磨いて、アクセサリーボックスにしまうこと。これを習慣にできれば、気配り上手になれますよ。
※本稿は『自己肯定感を高めるインテリアブック』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。
『自己肯定感を上げるためのインテリアブック』(著:中島輝/朝日新聞出版)
欧米人と比べて日本人の自己肯定感が低いことは常々問題とされ、自己肯定感を高めようとさまざまな試みがなされている中、第一人者中島輝氏を著者に、自己肯定感を高める部屋づくりを提案。長い時間を過ごす家は心の状態を大きく左右するもの。自分のタイプに合った心が整うインテリアを紹介する。