テレビ・ミュージカルショウ

7月15日に「ウェーキは晴れ」(作詞・村雨まさを)とカップリングでレコード発売された「東京のカナカ娘」(同)は、この回の主題歌。

当時の資料によれば、笠置シヅ子は、この「ミュージカルショウ」枠に、月一回のペースで出演している。

いずれも、作・構成は山下与志一、音楽は服部良一、演奏は楽団クラック・スターで、おそらくは映画やステージ同様、笠置のヒット曲の替え歌や、番組のために服部が書き下ろした新曲も披露していたと思われる。

6月9日(火曜)には、「陽気なママさん」で、コロムビア・ナカノ・リズム・ボーイズ出身の歌手・高倉敏、川田義雄とミルク・ブラザース出身のコメディアン・有木三太、戦前、エノケン一座で「女エノケン」と呼ばれた武智豊子がクレジットされている。

ちなみに有木三太は、この頃、俳優座の若手だった仲代達矢の叔父にあたる。

1953年2月1日(日曜日)、記念すべきテレビ初放送の日に、笠置シヅ子が出演している(写真提供:Photo AC)

7月28日(火曜)の「アルプスの人気娘」では、千葉信男、武智豊子、山田周平が共演。

おそらくキャストは、レギュラー陣が様々な役を演じていたのだろう。

9月8日(火曜)は「この世もたのし」で、共演はブーちゃんのニックネームで親しまれたジャズピアニスト・市村俊幸、三木トリロー「日曜娯楽版」のシンガーだった楠トシエ。

さらに服部リズム・シスターズもクレジットされている。