毎シーズンとびっきりお気に入りの3〜4セットを用意。上下入れ替えてもOKなラインナップに。(写真:『これからの人生を豊かにする 時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方』より)
厚生労働省が発表した「令和5年版厚生労働白書」によると、1997年以降、共働き世帯の数が専業主婦世帯より上回り、現在も年々増加している状況です。共働きをする中での家事や、子育てに追われてなかなか休めない人に向けて、「本当にやりたかったこと」をするための時間づくりを発信しているのは、シンプルライフ研究家で時産アドバイザーのマキさん。夫婦ともに会社員の共働きで、娘ふたりと4人で暮らしているマキさんいわく、ある工夫で「服に迷う時間がほぼゼロになった」とのことで――。

今の自分に似合う服しか入っていない

私はもともと服が好きで、かつてはすごくたくさん持っていて、毎日何を着ようか迷って支度に時間がかかっていました。

でも、出かけたあとに、ふとガラスに映った自分を見て「やっぱりこの組み合わせじゃなかった」とモヤモヤしたり、「あれだけ迷ったのに結局いつもの黒ずくめじゃん……」となることも多く、「それなら最初から定番の組み合わせだけ持っておけばいいんだ!」という考えに至りました。

日常着は、半年に一度(春夏・秋冬)そのシーズン用に3セットほどコーディネートが組める分だけクローゼットに用意して、それを繰り返し着ています。

肌に直接触れるトップスは着倒す前提で毎シーズン買い替えると、丈感やシルエットがなんとなくその時代っぽくなり、年齢とともに変化する体型にも対応できます。何より自分が飽きない! おしゃれを楽しんでいる満足感が得られます。

10年くらいこのやり方を続けていますが、服に迷う時間がほぼゼロになり、いつでもその時期の自分にいちばんしっくりくる服が着られて快適です。

アウターやセットアップなどは長く着る前提で、飽きのこない上質なものを買って3〜5年は着続けます。

冬用アウターは黒のウールコート1着、学校行事や冠婚葬祭に対応できるセットアップは秋冬用のウール1セットと、シワが気にならない春夏用のポリエステル1セットだけ持っています。