大阪を去る日
卒業式を終えて大阪を去る日の、部屋の窓から望む冷たい曇り空は、なんとも寂しい。
いろんな思いが心の中で混ざり合い、不覚にもじんわり温かいものが込み上げてきた。
「友だちとご飯に行く」という翔大を大阪に残し、次男・瑛介の待つ東京へ、新幹線でお弁当を食べながら帰る途中、しみじみ1人で泣こうと心に決めていたんだが…。
新横浜到着30秒前まで爆睡していて、慌てて荷物をかき集めて新幹線を飛び降りた。全然泣けなかった。なんだそれ。
…いなくなる当の本人が、まだまだ処分しきれていない荷物の山をマンションに残し、私がこの後また大阪に回収しに行くことにはなり…。それにも母は少々怒りで熱いものが込み上げてくるんだが。
ここまで大阪、本当にありがとう!
翔大を育ててくださいましたね。
これからも「子ども」として、またたびたび帰りますね。