東京大学・本郷和人先生に連載いただいている『婦人公論.jp』では、先生とのご縁をきっかけに「日本史ツアー」を開催しています。初回「徳川」に続く、第2弾のテーマはズバリ「武田」。一泊二日でゆかりの地を巡り、最終目的地として甲斐武田終焉の地・景徳院に向かいました。そこで本記事では、参加者が味わった臨場感と知的興奮を読者の皆さんにおすそ分けしたいと思います。第二回は「武田神社・甲斐善光寺・恵林寺・信玄堤」編です。
武田神社へ
本郷和人先生と武田信玄・勝頼の歩みを巡る「日本史ツアー」二日目。前半は武田神社から甲斐善光寺、恵林寺、信玄堤へ。後半は新付城と甲斐武田終焉の地・景徳院と、目いっぱいの行程をまわります。
まず向かったのは甲府市の武田神社。ここは信玄の父・信虎が築いた躑躅ヶ崎館の跡地で、信玄が産まれた地でもあります。
もちろん神社自体、大変に立派なのですが、我々日本史ツアー一行が強く興味を持ったのはやはり、お城時代の痕跡でしょうか。
曲輪や濠はもちろん、大規模な発掘調査が行われた大手門一帯(武田氏館跡大手門東史跡公園)には立派な石塁・土塁が復元されているなど、その意味でも見どころがいっぱいです。