サルコペニア予防にもやはり「筋トレ」
近年では80歳どころか、90歳、100歳までご在命の方も珍しくなくなってきています。
この図には80歳までのデータしかありませんが、90歳、100歳になればさらに筋肉細胞の死滅、筋肉の萎縮は進むと考えられます。
■太もも前面の外側広筋の筋細胞数の加齢変化
ということは、長生きするほど、サルコペニア予防の重要性がより高まるわけです。そして、このサルコペニア予防として現在分かっている最も効果的な運動は、筋肉に強い負荷をかけて鍛える筋トレです。高齢でもしっかりと筋トレをしている方は明らかに体つきが違いますよね。
筋トレ実施者では高齢でも一般の筋トレを行っていない若年者よりも筋力が強く、加齢による筋力の低下率は非実施者の3分の1程度に抑えられているという報告があります。
ほかの運動も効果がないわけではありませんが、筋トレほどの明らかな効果を得るのは難しいようです。ランニングや水泳を行っている高齢者では、運動を行っていない同年代の人と筋肉量に大きな差がないという報告もあります。
「サルコペニア予防にはしっかり筋トレ!」が合言葉だといえますね。