何歳からでも筋肉はつく!

「年をとってから筋トレを始めても筋肉はつくの?」などと疑問に思われるかもしれません。

答えは断然「イエス」です。

ものすごい筋肉をした高齢のボディビルダーの中には、40、50歳の中年から筋トレを始めた方も少なからずいらっしゃいます。

高齢者の筋トレ効果を示す研究はたくさんあって、70歳でも80歳でも、10回をなんとか反復できるくらいに強めの負荷でしっかりと筋トレをすれば筋肉は大きく成長します。一方で軽めの負荷での筋トレでは、完全に追い込み切らない限り、あまり筋肉が大きくならないという研究もたくさんあります。

60〜72歳の被験者が脚の高負荷筋トレを、週3回行った実験の結果です。

3か月間の筋トレ実施によって、なんと脚の筋肉が平均で11%も肥大しています。高齢者ということで元の体力のレベルが低く、筋肉が肥大しやすいという要素はあるでしょうが、

値そのものは、若者の場合の筋トレ実験と比べて遜色ありません。

■高齢者(60−72歳)の筋トレ実施と筋肥大効果

『学術的に「正しい」若い体のつくり方』(中公新書ラクレ)より

加齢により死んだ筋肉の細胞は戻ってきませんが、残された筋肉は高齢になっても、しっかり筋トレで鍛えれば太く成長させることが可能なのです。

つまり筋トレについては高齢になってしまったから手遅れということは決してありません。始めるのに遅すぎることはないのです。

平均年齢80歳を超える被験者を用いた実験でも筋肉がしっかり肥大したという報告はいくつも出ています。