事件、事故、自殺、または孤独死などが原因で、人が亡くなった不動産を指す「事故物件」。古典エッセイスト・大塚ひかりさんは、古典文学に登場する曰く付きの邸宅を長年ファイリングするなかで「事故物件で不幸に遭う人がいる一方、大きく運が開ける人もいる」ことに気が付いたそうです。そこで今回は大塚さんの著書『事故物件の日本史』より一部引用、再編集してお届けします。
断捨離を始めたきっかけ
やましたひでこ氏のスタンスは、あふれるモノを身の丈に合った量に減らすことで、モノを蘇らせ、人間中心の生活を取り戻すというものだ。
私はその考え方が好きで、彼女の出ているテレビ番組を視聴することはもちろん、書籍や雑誌もずいぶん読んだ。
それで知ったのだが、やました氏が断捨離を始めたきっかけは、石川県小松市の事故物件なのである。
その家は、長男が自殺、悲嘆した母は病死、父も一年後に死んでしまうという悲劇があったため、7年間放置され、買い手のつかなかった築80年以上の古民家であった。