モノに埋もれた家

「誰も気持ち悪がって近づかなかった家」(クロワッサン特別編集『自宅の片づけ、実家の片づけ、夫婦関係 あなたの「片づけられない」をすべて断捨離!』)を、やました氏は、立地の良さと造りの良さから買い取った。が、新建材で塞がれた吹き抜けには、埃とカビにまみれたふとんが100枚近くもあって、

「空間という空間はモノで埋め尽くされ、埃とカビの温床と成り果てて」いた(前掲書)。

『事故物件の日本史』(著:大塚ひかり/祥伝社)

「モノに埋もれた家」を目の当たりにした氏は「言いようのない憤り」を感じる。

「モノを優先させて、この家をゴミ溜めにしたおかげで、不幸が起こっている」と。

それで、誰しもが壊して更地にすることを勧めた「いわくつきの家」(前掲書)を、毎朝9時から夕方4時までかけて、たった一人で片づけだす。