アニサキス豆知識 その1

(1)アニサキスは、胃酸でもすぐには死なない

アニサキスの幼虫は、食べてしまえば胃酸で死ぬでしょ? と思いきや、胃酸でもすぐには死なず、しばらくは生きています。アニサキスは必死で胃壁に噛みつき、粘膜の中へもぐり込もうとします。だから、アニサキス症の痛みは長く続くのです。

(2)アニサキスは、酢、塩、酒、しょうゆ、わさびでは死なない!

アニサキスの幼虫は酢漬け、塩漬け、しょうゆ漬けにしても死にません! アルコールで退治を!というのも効きません。つまり、〆サバにしても、漬けにしても、一緒にお酒を飲んでも生きている。とてもしぶといヤツなのです。

(3)アニサキスは、加熱や冷凍が不十分だと死なない!

アニサキスの幼虫を死滅させるためには「中心温度60℃で1分以上加熱する」「-20℃で24時間以上、または-18℃で48時間以上冷凍する」のが有効。つまり、加熱が不十分だったり、冷凍具合が甘かったりすると生きていて、そのまま食べてしまうと体内で大暴れして、食中毒を起こします。