リラックスし過ぎてもよくないのでは

実は、幼稚園でほとんど誰とも話さなかった私も、次第に人馴れしてきたせいか、人前での発表にも上がることが少なくなり、さらにはそのうちテストも平気になりました。すると、時折うまくいかないことが出てきたのです。

「もしかすると、リラックスし過ぎてもよくないのだろうか」と思い始めました。かと言って緊張するのもよくないし……。

ということで、バランスをとる、つまり適度に緊張するとよいのではないか、という考えにたどり着きました。緊張し過ぎず弛緩もし過ぎずというのは、けっこう難しいのですが、これがうまくいくとよい結果が得られるように感じます。

『メタ認知-あなたの頭はもっとよくなる』(著:三宮真智子/中央公論新社)