メンタルブロックは癖になる

「どうせできない、考えても無駄」というメンタルブロックを崩すには、「よく考えるとわかった!」「諦めなければ、できるようになった!」という体験によって自信をつけることが役立ちます。

小さな成功体験が小さな自信を与えてくれ、これが積み重なることで大きな自信となります。そして、「がんばれば、自分にもできるのだ」という自己効力感を持つことができます。自分についての否定的な固定観念に縛られないことが、頭の働きをよくしてくれます。

このように、メタ認知を働かせてメンタルブロックを崩そうとする姿勢が必要です。

メンタルブロックは、どうやら癖になるようですから、「できない」という呪縛からは、できる限り早く逃れた方がよいでしょう。

成功体験を積み重ねることで大きな自信につながり、メンタルブロックを崩すことができる(写真提供:写真AC)

※本稿は、『メタ認知』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。

メタ認知-あなたの頭はもっとよくなる』(著:三宮真智子/中公新書ラクレ)

自分の頭の中にいて、冷静で客観的な判断をしてくれる「もうひとりの自分」。それが「メタ認知」だ。この「もうひとりの自分」がもっと活躍すれば、「どうせできない」といったメンタルブロックや、いつも繰り返してしまう過ち、考え方のクセなどを克服して、脳のパフォーマンスを最大限に発揮させることができる! 認知心理学、教育心理学の専門家が指南する、より賢い「頭の使い方」。