大阪都心部の一等地
一昔前であれば、販売価格が1億円を超えるマンション、「億ション」は一部のセレブリティ(セレブ)にしか買えない憧れの物件でした。
ところが現在、その立地は東京都心一等地以外に、加速度的に広がっているのです。
大阪市北区中之島(なかのしま)に、関西電力の子会社・関電不動産開発が2023年夏に販売開始した「シエリアタワー中之島」という46階建てタワマンがあります。
これは土地の所有権がない、定期借地マンションであったにもかかわらず、最上階の168平方メートル(約51坪)の住戸が4億3999万円をつけて話題になりました。
坪単価は863万円です。
このマンションは2026年3月に引き渡し予定、定期借地権の期限は2098年ですから、およそ70年間借りたあとは、建物を解体・撤去、更地(さらち)に戻して土地所有者(関西電力)に返さなければなりません。
それでも、大阪都心部の一等地ということで、反応が良いようです。