(写真提供:Photo AC)

大石静さんが脚本を手掛け、『源氏物語』の作者・紫式部(演:吉高由里子さん)の生涯を描くNHK大河ドラマ『光る君へ』(総合、日曜午後8時ほか)。第十六話は「華の影」。都で疫病がまん延。ある日、たね(竹澤咲子さん)がまひろを訪ね、悲田院に行った父母が帰って来ないと助けを求める。悲田院でまひろが見たのは――といった話が展開しました。一方、歴史研究者で東大史料編纂所教授・本郷和人先生が気になるあのシーンをプレイバック、解説するのが本連載。今回は「女性の名前」について。この連載を読めばドラマがさらに楽しくなること間違いなし!

名前について

中宮となり、一条天皇と仲睦まじく暮らす高畑充希さん演じる藤原定子。

以前の回で、「ききょう」を女房にするのにあたり、「清少納言」という名を与えていました。

なお、ドラマ内で「定子」の読み方は「さだこ」となっていますよね。

一方、私が監修を務める『応天の門』には清和天皇の女御で、のちに皇太后となる「藤原高子」が登場します。

作品内では「たかこ」と読んでいますが、あれは「たかいこ」もしくは「たかきこ」ではないのか、という問い合わせが編集部へ届くのだそうです。