環境を改善することで、頭の働きをよくすることができる

さらにまた、頭の働きに対するにおいの影響を調べた研究があります。

連想を働かせる課題において三つのにおいの効果を調べたところ、好ましいとされるアーモンドのにおいを嗅ぐ条件の成績が最もよく、次に水のにおい(無臭)、酢酸のにおい(不快臭とされる)の順になっていました*3。

こうした結果から、騒音、温度、湿度、においなどの物理的・化学的環境が頭の働きを左右することがわかります。物理的・化学的な環境要因が望ましいものでない時には、頭の働きが阻害されることが多いのです。

私たちの身の回りには、こうしたネガティブな環境要因が、決して少なくありません。しかし、できる限り環境を改善することで、頭の働きをよくすることができます。