イメージ(写真提供:photo AC)

安全に旅するために心がけていることも。流しのタクシーに乗らない、街歩きの際はスマホや小銭、ソリストノートをコートのポケットに入れて手ぶらで歩くなど、基本的な防犯対策は常に意識しています。秋冬は17時で暗くなってしまうので、19時までに夕飯を済ませて宿へ。

なにより大切なのは、困った時は迷わず助けを求めることです。以前スリに遭ったことがあり、その時はホテルのスタッフに警察署まで付き添ってもらったり、飛行機トラブルが起こった時は、周囲に助けを求めて深刻な事態を免れた経験も。「教えて」「助けて」とお願いすれば、誰かが必ず力を貸してくれますから。

最後に旅の予算について。私は旅を続けていくために、総額20万円に収めることをルールにしてきました。コロナ禍以降は難しくなりましたが、それでも昨年のジョージア旅行は、10日間で約25万円。最も安価な乗り継ぎ便を利用して節約しました。欧州方面は、飛行機も宿も晩秋から早春(クリスマスなどを除く)が最安値シーズンです。

宿泊費の高騰は悩みの種ですが、小規模なB&B(宿泊と朝食が提供される宿)なら、1泊6000円~8000円程度で満足できる部屋が見つけられる。星付きのホテルとは違う、古い建物をリノベーションした宿やオーナーのこだわりが感じられる宿が多く、滞在するだけで旅の醍醐味を満喫できます。

欧州の古都はバリアフリーが充実しているとは言えませんが、困っている人に手を貸す文化が浸透しているため、私もまだまだ旅を続けられそう。39回目は、ブーツの形をしたイタリアの《踵》の地域を旅する予定です。今からワクワクしています。