「支えてもらっていることに対し、感謝することはあっても、文句を言う筋合いなんてないもの」(小田井さん)

 最初のデートのときにも言ったけど、私は30歳のときに結婚して6年後に別れた経験がある。バツイチだと結婚に対して不安を感じる人も多いみたいだけど、私はまったくそんなことはない。相手と合わなかっただけだもの。ただ、パパには前の人のことはいっさい話していないよね。私はその人に対して、今なんの感情もない。それだけに、いろいろ思われるのがイヤなの。

 僕は、前の結婚のことはまったく何とも思っていないけどね。仮に何かの機会に「元ダンナです」と紹介されても、普通に「そうですか」と思うだけだよ。

 

利用するための結婚でも「楽しかったぜ」と言える

 今までつきあった男の人は、女が自分より上にいるのはイヤだという妙なプライドがあって、それで別れることが多かった。人から「彼女、稼いでるね」と言われると、腹を立てたり。でもパパには、そういうのがまったくない。「僕がLiLiCoのダンナです」というのを芸風のひとつにしているくらいで。(笑)

 僕も「LiLiCoさんが稼いでいていいですね」って言われるけど、本当のことだから腹は立たない。支えてもらっていることに対し、感謝することはあっても、文句を言う筋合いなんてないもの。

 そういうところもどんどんわかってきて、だから、前よりも今のほうがもっとパパのことが好き。結婚してよかった。私、純烈が売れるようにできることはすべてやって応援してきたけれど、たとえある日、パパの置き手紙があって「純烈を売り出すために結婚しただけで、あなたを利用したんです。バイバ~イ」と書いてあったとしても、「チックショー!」とは思うだろうけど、「でも、楽しかったぜ」と言えるよ。

 なんだよ、それ。

 そのくらい好きということ。みんな「浮気したらどうする?」とかすぐに聞くけど、こればかりはわからない。「この先も私のこと愛してくれるんだよね」なんて思っても、素敵な女性があらわれて、私と同じように「今結婚しようよ」と言ったら、「そうしようか」と思うかもしれないじゃない。そしたら納得するしかない。そのくらいの覚悟でいないと結婚なんてできない。ただし、もし別れたら、しっかりネタにはするけどね。

 いやあ、そんなことまで考えてるの……。