ひとり息子とは友達みたいな関係
前回『婦人公論』(2013年2月22日号)の取材時には、6歳だった長男の子育てについてお話ししました。当時59歳の私は、幼稚園に通う息子の子育てに真剣に向きあっていた時期でしたね。
そんな長男もこの春で高校3年生になりました。最近は息子の学校に行く機会も少なくなりましたが、入学式・卒業式をはじめ、学校行事には参加するようにしています。
彼は将来どんな道に進むか、現時点でははっきり決めていないようです。親としては、私が母から言われたように、自分の得意なことを伸ばしてくれたらいい。その応援をしていきたいですね。
どうやら絵を描いたりものを作ったりするのが好きなようです。私も絵を描くのが好きなので、そういうところは似たのかもしれません。
息子とは普段から結構話をしています。向こうから積極的に話してくることはあまりないけれど、話しかければ答えてくれる。親というより友達のような感じでしょうか。
子育てに関しては今の妻が厳しくしてくれているので、私は柔らかい感じで喋っています。反抗期らしいものも特にないですね。
家族で僕の50周年のお祝いですか? いやいや、家でそんなものはしません(笑)。でも舞台の初日と千穐楽には、毎回妻と息子が揃って足を運んでくれます。「どうだった?」と聞くと「面白かった」とは言ってくれますよ。