イメージ(写真提供:Photo AC)
昭和レトロを代表する飲み物、「クリームソーダ」。ポップでかわいい見た目がSNS映えすることなどから、いま若い世代を中心に注目を集めています。また、4月から放送されているテレビ朝日系ドラマ『Destiny』にも、女子大生・及川カオリ(田中みな実)が好んだ飲み物としてたびたびクリームソーダが登場。これにちなんで現在開催中の『Destiny』コラボカフェでもクリームソーダが提供されています。今回はそんなクリームソーダの豆知識と楽しみ方をご紹介します。

クリームソーダの始まりは?

クリームソーダの始まりは、明治35年(1902年)、資生堂の創業者である福原有信が、東京・銀座にあった資生堂薬局内にソーダ水とアイスクリームを提供する「ソーダファウンテン(現在の資生堂パーラー)」を開設したのがきっかけです。

クリームソーダの正確な誕生年については不明ですが、少なくとも大正11年(1922年)にはソーダファウンテンのメニューに掲載されていたことがわかっています。

しかし、発売開始当初はかなりの高級品で、庶民が気軽に飲めるようなものではなかったようです。

クリームソーダが広く親しまれるようになったのは戦後のこと。庶民の暮らしが豊かになった高度経済成長期以降に全国の喫茶店やデパートで提供されるようになりました。

なお、当時資生堂のソーダファウンテンで提供されていたクリームソーダのレシピは資生堂パーラーに受け継がれており、今も味わうことができます。

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