(写真提供◎photoAC)
快適で心地よい暮らしを探究し続けてきた阿部絢子さん。人生の後半に突入したら、衣食住や人づきあいなどを見直して、残り時間は「自分のために使うべき」と言います(構成=浦上泰栄 イラスト=宮下和)

人生の残り時間を「やりたいこと」に使う

私は、人生の時間は5段階に変化すると考えています。第1期は5~20歳で、生きるための基礎をつくる時。第2期(20~30代)は、社会人として成長する時間。次は、知力や社会での影響力を発揮するハイライト期(40~50代)。そして、私がいる第4期(60~70代)は、人生の最終章である第5期(80代以降)を迎える前の貴重な残り時間です。

子育てや仕事から解放され、「人生の最後にやっておきたいこと」に取り組むなら、心身ともに自由がきく今しかありません。義理のつきあいで時間をムダにし、何も考えず以前と同じ方法で家事をしていたら、時間はあっという間になくなってしまう。

以下に、人生の残り時間を楽しむために私が実践している「家事、習慣、お金、人づきあい」のアイデアをお伝えします。少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

 


【習慣】食事の回数や量を見直す

2023年の夏、体調をくずして、数日間、家に引きこもっていたことがあります。

若い頃から朝食を抜き、1日2食で過ごしてきた私ですが、自宅療養中は2食でも量が多く、より少量の食事で満足できる体になっていることに気がつきました。

今は昼食をしっかり取り、夕食はつまみとお酒だけの1.5食にシフト。それでもおなかが空くことはないし、体調も良好です。ただ、体重が0.5kgしか減らなかったのは残念(笑)!

歳を重ねたら、1日3食にこだわらなくてもいいと思います。