女房と端女

そもそも女房というのは、貴人に仕えた女性のことを指します。実家は貴族です。

本郷和人先生が監修を務める大人気の平安クライム・サスペンス!『応天の門』(作:灰原薬/新潮社)

一方で端女というのは庶民の娘で、薪割りとか、荷物運びとか、水組み、掃除に洗濯に料理つくりなど、色々な仕事をします。

庶民といっても、そこそこの暮らしをしていないと高貴な人の家に住みこめません。なので、上奏農民の娘が主、でしょうね。

ちなみに給金は生活に則した「もの」を賜ることで支払われます。前近代は、人件費がものすごく安い時代なのです。