企業の価値は、時間をかけてこそ

「理由その1」から説明するね。

企業って今日明日で大変身はできなくても、ある程度の長い時間があれば利益を大きく成長させ、株価もそれを受けて大きく上昇する可能性があるよね。

『投資信託業界歴30年の父親が娘とその夫に伝える資産形成の本音の話』(著:今福啓之/星海社)

株価は「ムード」で動かす人がいるために、今日明日どころか秒単位で変わるけど、実際の企業の価値は時間をかけてこそ、大きく変わっていくわけだ。

株価は長期的には企業の価値を反映して決まるものだが、短期では「ムード」先行で間違っていることが多いし、そもそもの企業の価値自体が短い時間では高まりようがないというのが「理由その1」だ。

君たちが働いている会社のことを思えば当たり前のことだよね。

成長しようと毎日皆で頑張っているのは間違いないけど、今日と明日で大きな違いなどあるわけがない。

それなのに投資対象となった途端、人はすぐに企業が変わるとでも思っているかのように株価を判断しようとする。