何歳になっても働ける

坂東 ただ、同じ女性でも高齢になると、再び社会から追いやられてしまう。これが現代の問題です。年を取っても、これまでの仕事のキャリア、家事のスキルなどを生かせば、やれることはまだまだあるはずです。高齢者が高齢者を支え勇気づけるような仕事もあるでしょう。

チャップリンは自身の映画『ライムライト』のなかで、人生に必要なことは「愛と希望とサムマネー」と言いました。

『人生100年時代を豊かに生きる ヨタヘロしても七転び八起き』(著:樋口恵子・坂東眞理子/ビジネス社)

小さなことでも世の中に役立つ仕事をして、サムマネー、いくらかのお金をいただくのが、人としての誇りや喜びにつながります。

女性がそうした道をたどってきたように、これからは、高齢者が働くことが当たり前の社会になるのが理想です。

及ばずながら、私もそのお手伝いができたらいいなと考えています。