気を引き締めて歌い継いで行きたい

小さいころからひばりさんに憧れていて、同じ世界にいられるようになってからも僕は勝手にひばりさんからたくさんのことを学ばせてもらいました。

だから、というわけではないけれど、ひばりさんの「何回忌」のメモリアルコンサートには必ず伺っていました。名古屋で劇場公演があったときにも、昼間公演をやって、一度、東京に戻って「ひばりの佐渡情話」を歌ってまた名古屋に戻ったりね。お墓参りも入ってますしね。6月24日になるといつも心の中で手を合わせます。

52歳はあまりにも早い。でもね、考えてみると世界的にも、才能あふれるスターたちは早く亡くなっているんですよね。エルヴィス・プレスリー、マイケル・ジャクソン、マリリン・モンロー、ホイットニー・ヒューストン…。一方で、トニー・ベネットは96歳まで活躍したし、クリント・イーストウッドは93歳でもまだ現役。本当に人生ってわからないですよね。

肝心なのは、何を遺したか、ということではないでしょうか。没後35年たってもいまだに美空ひばりさんの歌は生きているし、この先も永遠に歌い継がれるでしょう。ただ、一般の人ならいいけれど、プロに歌い継いでもらうとしたら下手な人には歌ってほしくないなあ。と、元ご主人の小林旭さんがおっしゃっていました。

私もこれからはさらに気を引き締めてしっかりと歌い継いで行きたいと思っています。

※次回は「五木ひろしが語る~~昭和歌謡史(12)」をお届けします。


発売日:2024年3月13日(水)
価格:1,500円(税込)
品番:FKCM—54
発売元:株式会社ファイブズエンタテインメント
販売元:キングレコード株式会社

収録内容

1、こしの都 作詞:合田道人 作曲:五木ひろし 編曲:若草 恵
福井を題材にした楽曲で、こしは越前の「越」を意味する。
壮大でドラマチックな作品となっている。

2、ひろしま雨情 作詞:小石 幸 作曲:五木ひろし 編曲:佐藤和豊
広島県を題材にしたシングル曲は初となる。ムード歌謡に仕上がっている。

3、こしの都(オリジナルカラオケ)

4、ひろしま雨情(オリジナルカラオケ)