最近のアメリカではテクノロジー業界を中心に大規模な人員削減が起こり、リストラは今も続いていると言われます。そのようななか「会社に身を任せて生きていくのは危険。必要なのは、自分が勝てそうな<場所取り>をすること」と話すのは、リクルート社の初代フェローを経て教育改革実践家として活躍する藤原和博さん。今回は、藤原さんの新刊『どう生きる?――人生戦略としての「場所取り」の教科書』より「50歳以降の転職、新ビジネスで大切なこと」について紹介します。
50歳以降にネックになるもの
50歳以降に転職や新たなビジネスを始める時、ネックになるものがあります。
それは、収入です。
日本では未だ年功序列型の賃金体系を取っている会社が大半で、50歳ともなれば、それなりの収入を得ています。
そのため、会社をやめると収入が減るので、なかなか踏ん切りがつかない。
しかし、組織の外に出たら急に収入が減るということは、それが今のあなたのマーケットバリューなのです。