内閣府が発表した「令和4年 高齢者の健康に関する調査結果」では、65歳以上の男女において現在の健康状態を「良い」と回答した割合が30.9%、「普通」が41.7%、「良くない」が24.6%だった。より良い将来のために健康に気を遣う人がいる一方で、気をつけようと思いつつどうしても優等生になりきれない…そんな人も多いのでは。竹内純子さん(仮名・岩手県・パート・63歳)は若い頃から運動が大好きで、それは60代になった今も変わらないそう。しかし、身体が追いつかないそうで――
太陽の光を浴び続けた若い頃のツケ
私は若い頃から運動することが大好きで、健康や美容にも人並み以上に気を使ってきました。でも、今までにいくつかやらかしていることがあります。
一つ目は、日焼けです。20代の頃、小学校の教師だった私は当たり前のようにすっぴんで、子どもたちと一緒に毎日太陽の光を浴びていました。
趣味のマラソンの練習でも長時間紫外線を浴びて爽快な汗を流し、もちろん夏には海水浴も。海ではさすがに日焼け止めを塗っていましたが、水ぶくれになるほど肌を焼いたこともあります。
ところが30歳近くになると、突然シミが目立つようになったのです。ちょうど紫外線の有害性が解明され始めた頃でした。もはや手遅れです。
30歳からは、日が強く当たっていた部位に小さなイボも出現。皮膚科を受診したところ、医師から「これは老人性イボだね。この年齢でできるのは予後が心配だから、定期的に受診したほうがいいですよ」と言われてしまいました。
当時は日光湿疹(光線過敏症)にも悩まされていたため、それ以降、私は日陰の花になろうと決めたのです。必ず日焼け止めを塗り、帽子や長袖で完全防備。
今でも気をつけているおかげか、イボも湿疹も悪化していません。早めに気づけたことには、胸をなでおろしています。