雰囲気だけで生きていては

日本人が誇りまで失ったとは言わないが、政治のことを一から考え直し、政治に参加する意味を問わないと、何もはじまらないだろう。

雰囲気だけで生きていては必ずしっぺ返しが来る。

スマホを初中後(しょっちゅう)、覗き、さわっている人が、私には、その雰囲気から離れるのが怖いだけのように思える。

※本稿は、『風の中に立て ―伊集院静のことば― 大人の流儀名言集』(講談社)の一部を再編集したものです。

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風の中に立て ―伊集院静のことば― 大人の流儀名言集』(著:伊集院静/講談社)

作家・伊集院静さんが、生と死、冠婚葬祭での作法、大人の遊び方・働き方について語った言葉の数々を収録。

伊集院さんの言葉が、生活のさまざまな局面で、きっと人生の支えとなるはずです。