エネルギッシュなキャストに刺激を受けて
前回は公開がコロナ禍の時期とばっちり重なってしまいましたが、その後に展開された全国各地での非劇場上映(映画館ではないホールなどでの映画上映)を通してたくさんの方に観ていただくことができました。評価ランキング1位に輝いたと聞いて本当に嬉しかったです。
さらに第2弾を制作するという流れが生まれ、再びエネルギッシュな先輩方とご一緒できて幸せでした。橋爪功さん、高畑淳子さんをはじめ、大村崑さん、長塚京三さん、石橋蓮司さん……。それぞれに人情味あふれる役どころを演じておられます。ものすごく刺激的で……。先輩方の濃いキャラクターに埋もれてしまわないように頑張りました。(笑)
とても楽しい現場でした。水野勝さんとは前回から引き続き上司と部下の関係ですが、監督から姉と弟のような感じでとご指示をいただいていたのでほのぼのとしたムードです。名古屋出身同士ということもあって瞬く間に打ち解けたというところまでは良かったのですが、休憩時間に話をしていて、いざ掛け合いのシーンの撮影に臨んだら、うっかりセリフが名古屋弁のイントネーションになってしまったということもありました。(笑)
凰稀かなめさんとは、2019年に舞台『銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠』でご一緒させていただきました。私がプロメシューム役でかなめさんは娘であるクイーン・エメラルダス役。複雑な母娘関係という設定もありましたし、凰稀さんのエメラルダスは、さすが元宝塚の男役トップスター、という感じで、凛としていて近寄りがたかったのです。
でも今回の作品では、高畑淳子さん演じる大原千賀子さんの夢を叶えるために、ライブプロデューサー役のかなめさんとタッグを組んで奮闘するという関係性。現場での気取らないお人柄がとても素敵で、私の中では「凰稀かなめ様」から「かなめちゃん」に変換されました。
その他にも、剛力彩芽さん、藤原紀香さん、西村まさ彦さん……。撮影現場ではご一緒できなかった方もいるのですが、完成試写会で一観客の視点で作品を観ながら、なんて豪華なキャストなのだろう、個性が渋滞してる~って、思わず興奮してしまいました。