AIの活用事例

このプロセスを効率化するためには、AIはかなり役立つでしょう。

たとえば、東京都庁では、2023年から都議会の議事録作成に生成AIの活用を始めました。ChatGPTを開発したオープンAIによるクラウド上の生成基盤を使用しているとのことです。

『10年後のハローワーク これからなくなる仕事、伸びる仕事、なくなっても残る人』(著:川村秀憲/アスコム)

AIの活用においては、機密、プライバシーの保持面からさまざまな意見が出ていますが、愛知県や名古屋市ではすでにAI活用におけるガイドラインを作成し、神戸市では条例としてAIの使用ルールを定め、2024年から実際に活用していくそうです。

この過程における報告書では、市職員の96%が効率向上を実感し、従来は30分ほどかかっていた作業が数秒で終わる例もあったと言います。

また、NTT西日本とマイクロソフトは、共同で自治体向けのDXやAI活用の導入を支援する協業を始めています。

こうしたかたちでの作業の効率化は、民間同様どんどん進められるべきですし、また成功裏に進めば進むほど、当面の人材は不要になることも考えられます。