店長さえ不要になる?

やがては、仕入れも顧客管理もAIが行い、レジはセルフという店舗が増えていくでしょう。

大げさではなく、店長以外全員AIとロボット、あるいは店長さえ不要で、品出しさえもロボットがする時期がやってくることもそう遠くはなさそうです。

ただ同時に、小売店舗にわざわざやってくる顧客の心理には、生身の人間とのちょっとした触れ合い、なじみの店員との会話が楽しみだという思いもあるでしょう。

人が売っていることの生み出す活気、熱量、あるいは売り場をプレゼンテーションしていく力というのは、なかなかAIには代替できないものだと考えられます。

こうした「カリスマ店長」「スーパー販売員」のような人とAIがうまくタッグを組んだ、小さいけれどそこでしか味わえない魅力のある店舗が増えていくと思います。

小さくても個性的な店が増えていき、サステナブルになっていけば、間違いなく世の中は豊かになるからです。

※本稿は、『10年後のハローワーク これからなくなる仕事、伸びる仕事、なくなっても残る人』(アスコム)の一部を再編集したものです。

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10年後のハローワーク これからなくなる仕事、伸びる仕事、なくなっても残る人』(著:川村秀憲/アスコム)

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