AI時代に残る「働く価値」の姿

そして、忘れてはならないのは、こうした小さい単位の「お店屋さん」も、あくまで経営者である点です。

彼らは決して言われたまま動いているわけではなく、どこに出店し、いくらの値段を付け、どんなことにコストをかけ、何を勉強し、誰を顧客として大切にするかなど、すべてにおいて自ら「意思決定」している主体なのです。

私はむしろここに、AI時代に残る「働く価値」のわかりやすい姿があるのではないかと思うのです。

※本稿は、『10年後のハローワーク これからなくなる仕事、伸びる仕事、なくなっても残る人』(アスコム)の一部を再編集したものです。

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10年後のハローワーク これからなくなる仕事、伸びる仕事、なくなっても残る人』(著:川村秀憲/アスコム)

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どう働けばいいのか、どこへ動くのが正解か。

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