さまざまな道路記号

「石段」も道路記号の一種で、これは幅員に関係なく幅0.4ミリで梯子形の線を入れて表現する。「階段国道」で有名な青森県の龍飛崎(たっぴざき)にある国道339号も赤い石段の表現だ。

道路関連の記号としては、他に「雪覆い等」の記号がある。落石覆いも含むシェルターであるが、従来は伝統的に「無壁舎」(温室、タンク等)の記号を用いていた。

「平成25年図式」では建物の関係に分類されるものを赤色で表示することになったが、雪覆いだけは従来通り黒の斜線表現である。ここもトンネルと同様に国道などの色は付けない。

他には2条線の両側が破線で示された「庭園路」という記号もある。ある程度の幅員はあるが、一般車の自由な乗り入れが規制されている道路だ。公園の他には大学構内や工場内の道路、空港の滑走路などにも用いられる。

細かいことを言えば、市街地によくある小規模な私道には適用されていないので(厳密にやろうとすれば手間がかかるからだろう)、地形図に「庭園路」で示されていないからといって、出入り自由とは限らない。