「おはっす」は世代を問わず存在する

たとえば、こんな場面を考えてみましょう。

朝一番の職場に入って来るスタッフの様子――

『次につながる対話力「伝える」のプロがフリーランスで30年間やってきたこと』(著:木場弘子/SDP)

「おはようございます! 爽やかないいお天気ですね!」

なんて、笑顔で元気に挨拶する人と、

「……おはっす(おはようございます、と言っているつもりのよう)」

なんて、目も合わせずにボソボソッとつぶやくだけの人、どちらの相手と仕事の話をしたいと思いますか?

答えは、聞くまでもないでしょう。

まさか今時、「おはっす」さんのような人はいないだろうと思いきや、周りのスタッフに聞いてみると、世代を問わず意外なほどいらしたそうです。

でも、これでは互いにテンションも上がりませんし、ましてや「共感」を持ってビジネスの話をしようという空気にはなりませんよね。

知人の管理職の方々に伺うと、最近は部屋に入ってきても挨拶をしない“忍者”のような人が増え、少々イラつくこともあるとか。