挨拶は「火起こし」のようなもの

フリーランスである私の場合、初対面の方との仕事が多いため、インタビューでも、会議でも、講演でも、挨拶をしないなんて考えたこともありません。

企業トップとの対談の現場は、その企業の事務局も、ライターさん、カメラマンさんなどもピリピリして空気がちょっと重いんです。

(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

そこを、元気に「おはようございます!」と笑顔で挨拶するだけで、張り詰めた空気が緩んでいくのを感じられます。

私はその後、一つ二つ冗談を言ったり、名刺交換の時もちょっとした雑談を入れるなどしてトップの登場を待つようにしています。

仕事の前というのは、誰しも緊張感で硬くなりがちですが、そこから「さあ、やるぞー」という気持ちに変えるためにも、元気な挨拶を交わし合うことでスイッチが入ります。

そこにいるみんなで一つのものをつくり上げる、そのための一体感を生む大事な行事だと思うのです。

このように、挨拶というのはその場の空気を温めるキャンプの“火起こし”のようなものです。