所ジョージの次に、辰巳雄大が愛車へ
今回共演するふぉ〜ゆ〜の辰巳雄大くんは37歳で、52歳の僕からすると一回り以上年下になりますが、まったく年の差を感じさせない素敵な人柄。演技や作品に対する佇まいに安定感がある。辰巳くんは、スッと僕の懐に入ってきてくれるタイプですし、現場でもムードメーカーなんです。
印象深いエピソードといえば、僕の大事にしている愛車の助手席に彼を乗せたことですね。僕は車が好きで、1968年型のシボレー・コルベットC3という古い車を持っていたんですが、4年前運転中に燃えてしまって……。それを3年かけて新車以上に新車というほどまで復活させました。そして火災を心配してくださっていた所ジョージさんのところに一番最初に報告に行ったら、そのまま乗ってくれて。その次に乗ったのが、辰巳くん。(笑)
普段、稽古場に向かうときは違う車を使うので、たまにエンジンをかけないと悪くなってしまうため、稽古初日は景気づけにコルベットで行ったんです。その時、辰巳くんと初めてちゃんと話して。帰り道が同じ方向だったから「乗っていく?」と声をかけ、レインボーブリッジを渡って一緒に帰りました。あまり自分の車に人を乗せないですし、お願いされたわけでもないんですが、僕が誘ってしまうぐらいの空気感を持っている人なんですよね。
剛力彩芽さんは、すごくナチュラルなんです。これまでご一緒した女優さんはたくさんいますが、どこにも当てはまらないタイプの方。もちろん見た目は、ザ・女優なんですよ。でも、今回の舞台で僕が演じる世田の相棒となる刑事・天羽史(あもうふみ)役として舞台の上に立つ姿は、本当に自然体。虚勢を張ることもなく、媚びたりすることもない、まっすぐに役を捉えて役を自分の中で育てようとしているのがわかる、すごく素敵な方です。