貴族の午後は<自由時間>

午後からは自由時間。管弦とか読書とか和歌の勉強。これは大切な教養として、その人の価値を高めます。

囲碁、蹴鞠、双六。これらの遊びもみな社交に直結します。おろそかにはできません。

午後4時頃には夕食をとります。日が沈むと「夜」ですが、この時間帯には種々のパーティーが催されるのでお呼ばれする。

また意中の女性のところに通うわけですね。そこで酒を飲みながら月を眺めてみやびな愛の語らいを…。

やっぱりリア充め、許せん…。


「失敗」の日本史』(著:本郷和人/中公新書ラクレ)

出版業界で続く「日本史」ブーム。書籍も数多く刊行され、今や書店の一角を占めるまでに。そのブームのきっかけの一つが、東京大学史料編纂所・本郷和人先生が手掛けた著書の数々なのは間違いない。今回その本郷先生が「日本史×失敗」をテーマにした新刊を刊行! 元寇の原因は完全に鎌倉幕府側にあった? 生涯のライバル謙信、信玄共に跡取り問題でしくじったのはなぜ? 光秀重用は信長の失敗だったと言える? あの時、氏康が秀吉に頭を下げられていたならば? 日本史を彩る英雄たちの「失敗」を検証しつつ、そこからの学び、もしくは「もし成功していたら」という“if"を展開。失敗の中にこそ、豊かな"学び"はある!