自己卑下

彼らは人から受けた批判を、すべて自分への攻撃や拒絶と捉えてしまうため、人の批判に屈辱を覚え、委縮し自己卑下に陥る。

特に、自己肯定感が低く自分の働きに懐疑的な人ほど、「批判=傷つけるもの」という認識を持ちやすい。

『「大人」を解放する30歳からの心理学』(著:キム・ヘナム・渡辺麻土香/CCCメディアハウス)

もっと優しい言い方もあっただろうに、批判的な言い方をしたのは自分を嫌っているからだと決めつけてしまうのだ。

だが会社というのはお互いに仕事をするために集まっている場所であり、親睦を深めるための場所ではない。

特に仕事の成否に関わる場面では、意見の対立も起こるものだ。その際、自分の意見のほうが正しいと思ったら、相手の意見は否定せざるを得ない。

要するに、仕事に対する批判は相手への感情とは無関係なのである。

したがって、しばらく気分が悪いのはしかたがないとしても、批判をいつまでも引きずってはいけない。

あなたがするべきことは迅速に批判を受け入れて、同じ失敗をくり返さないように努め、成長した姿を見せることだ。