受け流すのも1つの方法
そうはいっても、すべての批判を受け入れろというわけではない。あなたに対する批判の中には薬になるものだけでなく、あなたを愚弄(ぐろう)し引きずり下ろすためのものもあるからだ。
いかなる理由にせよ、そうした批判の目的はあなたを傷つけることにある。
とはいえ、どんなに鋭い批判の矢も、あなたが受け入れなければそれまでだ。そういう時は、わかりましたと言って適当に受け流すのも1つの方法である。
もしあなたが理性を失って興奮するようなことがあれば、その批判を妥当なものと認めることになってしまう。
相手の狙いは、そうやってあなたを引きずり下ろすことだから、どんなに不当な批判にも決して興奮してはいけない。
思わず興奮しそうな時は、デール・カーネギーの言葉を振り返ってみてはどうだろうか。
「不当な非難は、しばしば擬装された賛辞であることを忘れてはならない。死んだ犬を蹴飛ばす者はいないことを思い出そう」
※本稿は、『「大人」を解放する30歳からの心理学』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。
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