虫歯や歯周病が悪化で全身に悪影響を与える恐れも
歯ぎしりや食いしばりといった長年のクセが歯にダメージを与えていることも多いそう。
「歯ぎしりすると、自分の体重ほどの力が毎日のように歯にかかることから、歯ぐきの組織に炎症が起きて、歯周病が進行しやすくなります。また、歯のすり減りや欠け・割れなどにより噛み合わせが悪くなり、あごの痛みや肩こり、腰痛を招くこともあるのです」
こうしたさまざまなトラブルが重なって、中高年以降の口腔環境は悪化していきます。
「虫歯や歯周病が悪化すると、虫歯菌や歯周病菌が炎症を起こした歯ぐきから血管に入り、全身に悪影響を与える恐れがある。動脈硬化や心臓病などの原因になりますし、肺に入ると高齢者の死亡率が高い誤嚥性肺炎を引き起こすこともわかっています」