逆に、親が高齢で介護がわりと早く訪れるとか、相手と一緒にいられる余生が短いとか、デメリットも少なからずあります。
死が近いことが、いいことにも悪いことにも捉えられるのが、まさに晩婚のメリットとデメリット。しかしゴールが見えていると人は優しくなれる。まさに死が二人を分かつまで、幸せな結婚生活を送れたらいいなと思う今日このごろです。とりあえず金婚式やるなら100歳まで生きないといけないな(無理)。
余談ですが、ご祝儀が高額になることも晩婚のメリットです(笑)。
私が結婚するとき、従姉の幽木遊貴が10万円包んでくれました。「キミのときにワイは3万円しかあげてないよ?」と聞いたら、彼女は「あのときとは年齢と人数が違うのよ」と笑っていました。
その従姉が結婚したのは20代で私は独身。私が結婚したのは50代で従姉は既婚。年齢による相場に加え、ご祝儀を贈るほうも夫婦になっているので2人分となり、ここまで金額が跳ね上がることになったそうです。
親族だけではなく、友人たちも年齢的に収入が増えているので、平均値がかなり上がりました。ありがたいことです。
まあこれも、晩年になってやっとパートナーに巡り合えたご褒美かもしれませんね。
※本稿は、『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(著:影木栄貴/KADOKAWA)
《恋愛免疫力ゼロだった人気漫画家が50歳にして結婚に踏み切ったわけ》
DAIGOの姉、内閣総理大臣の故竹下登の孫として知られる人気漫画家・影木栄貴が50歳にして結婚、おひとり様をやめるまでの道のりを赤裸々に書いた初エッセイ。
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