弟・DAIGOさん
『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(著:影木栄貴/KADOKAWA)より
国勢調査によると、日本人の生涯未婚率は2020年で男性約28%、女性で約18%。この「生涯未婚率」の基準とされているのが《50歳時の未婚率》です。そんな境界線の50歳で結婚を決めたのが、タレントDAIGOさんの姉で、内閣総理大臣の故竹下登氏の孫として知られる人気漫画家・影木栄貴さん。
結婚は本当に必要なのか?全力で日々頑張り楽しんでいる女性が一度ならず何度も考える疑問に、影木さんが出した答えとは。50歳にして結婚、おひとり様をやめるまでの道のりを赤裸々に書いた初エッセイ本『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』から、弟・DAIGOさんとの関係と、影木さんに婚活を決意させたきっかけを紹介します。

DAIGOロス

私が一人暮らしをしていたり、祖母の家に住んでいたりしたころ、DAIGO はしょっちゅう私の部屋に遊びに来ていました。まだDAIGOがブレイクする前のことで、時間はあるけどお金はないっていうとき。

何をするってわけでもなく、ゴロゴロしたり、ゲームをしたり、話を聞いてくれたり。私は耳かきが大好きで、「1万円払うから耳かきさせてくれ」とDAIGOにお願いして、《耳かきバイト》という名のおこづかいをあげたりしたものです(笑)。

DAIGOの耳垢はカサカサタイプでたくさん溜まっていて、本当に素晴らしい耳だったんですよ! 私はそれが楽しくてたまらなくて、奥まで攻めようとするから痛かったみたい。後々、ミュージシャンにとって耳は大事だからと、耳かきはやらせてもらえなくなりました(泣)。

あとは、DAIGOも私と同じく夜行性だったので、「焼肉行かない?」「寿司行かない?」「TSUTAYA行かない?」という誘いの電話もしょっちゅうかかってきて、「いいよ」と言うと車で迎えに来てくれる。

食事は全部私のおごりだし、TSUTAYAに行くと「お姉ちゃん、俺これ」ってCDを持ってくるから買ってあげる。

どこに行くにも私は財布係だったけど、夜中の寂しい時間帯に声をかけてくれる存在がいるのは、ちょっと救いだった気がします。少なくとも私にとっては、母と違った角度から精神的に支えてくれた存在だと思っています。ウサギのルビたんが虹の橋を渡った早朝、動物病院に駆けつけてくれたのもDAIGOでした。