親は先にいなくなる

DAIGOが家を出た寂しさとしばらく戦っていた私ですが、ある現実にも気づきます。

いつか両親もいなくなる。

実家に戻ってからは、あまりの居心地のよさに「実家最高! もう絶対出ない!」と踊り狂っていました。確かにこのまま両親がいてくれたら、一生このまま一人で生きていってもよかった。でも、普通に考えたら順番的に両親は先にいなくなるのです。

父は何度も病に倒れ、余命数年みたいなところから10年以上生きているスーパー人間ですけど、不老不死なんてことはあり得ない。今、料理や洗濯などを全部やって私を支えてくれている(←)母だって、永遠に私のお世話をしてくれるわけじゃない。

この幸せはいつまでも続くものじゃないと、DAIGOがいなくなったことによって初めて体感的にわかったんです。

自律神経で倒れたときは死ぬほど苦しかったけど、両親がそばにいてくれたから救われました。あのとき仮に一人だったら……というのは、今考えてもゾッとします。

『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(著:影木栄貴/KADOKAWA)より