心地よさを優先させた服を選ぶ

自分の肌に合う色。自分の心が和む模様。手に取ってみてほっとする、あるいはワクワクする素材。着てみてしっくり来るモノ、反対に抵抗感があるモノ。それは自分にしかわからないことです。誰も教えてくれないことです。

流行に惑わされることなく、周りの意見に流されず、自分の心に耳を傾けてみてください。自分の本能と感覚を大事にしてください。そして「これ」というモノが見つかった時は、多少季節外れだろうが、場違いだろうが、それを着てみてください。

人からダサいと言われようが、「おかしい」と言われようが、それを貫いてみてください。人の意見より自分の心地よさを優先させてください。

「自分らしいスタイル」というものはすぐには見つかりません。私の試行錯誤はまだまだ続くのでした。けれども自分を主体にして洋服やアクセサリーを選ぶようになってからは、不思議なほど気がラクになりました。同僚の恰好を真似ることもなくなりました。

自分なりの生き方。それは何よりもまず、自分の感性を磨くことから始まります。

 

※本稿は、『パリジェンヌはすっぴんがお好き』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。


パリジェンヌはすっぴんがお好き』(著:藤原 淳/ダイヤモンド社)

ルイ・ヴィトン本社に17年間勤務しPRトップをつとめた「もっともパリジェンヌな日本人」が、どうすれば自分なりの生き方を貫くことが出来るのかを提案する本。悩みも愚痴もため込まないパリジェンヌの生き方、恋愛、仕事術を学び、日々の生活で簡単に実践できる本です。