塗ってからの「ほぐし」にこだわって

次はポイントメイク。

大さんは「アイメイクはブラウン系で、最近はカシスなど、少し赤を入れています。アイラインは目尻だけ。全部描くとキツくなるから、少しマヌケに見えるようにしているんです(笑)」。

気を付けているのは「マスカラの量を減らす」こと。「マスカラって、塗れば塗るほど縮こまって、気づけばヒジキになっていますよね」とのお言葉にギクリ。私のまつ毛もヒジキかも。エビフライ用に細い海老に衣を重ね付けして誤魔化す食堂の主人のように、何度も塗っていました。もうやめます。二度づけ禁止。

そして大さんは、マスカラを塗ってからの「ほぐし」に力も入れているそうです。「1本1本を自立させる」ように整えているとのこと。その努力が、長くてナチュラルなまつ毛を作っているのですね。

まつ毛の「ほぐし」については、うららさんは、ビューラーしながらまつ毛を「梳いている」といいます。

「ビューラーに一番時間をかけています。シュウ ウエムラのビューラー《アイラッシュカーラー》で甘噛みして、カーブを描くように滑らせています」

時にはビューラーをドライヤーで温めて使うのだとか。まるで職人技です。ビューラー職人。

客席からの次の質問にもお二人で答えてくれました。

Q. どうしてもメイクを崩したくない日はどうしていますか?

大さんは「クラランスの《フィックス メイクアップ》を使っています」。うららさんは、「粉の量を増やして押さえ込む」とのこと。さすが粉マスター。「眉毛には眉毛コートをつけています」(うららさん)。眉毛コート! 初めて聞きました。勉強になります。

Q. 声のケアはどうしていますか?

大さんは「ほぼ何もしていない」と断言。喉は相当強いそうで、「宝塚の舞台『るろうに剣心』の相楽左之助役を演じた時、毎日ものすごく叫んでいたけど、潰れなかったね」と。

うららさんは「現役時代は、寝る時にマスクとか、喉にスプレーしたりとか」。そして、「風邪の予防にはこまめにお水を飲むことです」と、優しく微笑んでくれました。

Q. パックのおススメは?

大さんは「パックはあまりしない。ビチャビチャになるのが苦手。溺れそう」とユニークなお答え。うららさんは、「私はパックはお風呂でやります。パックの上からのせるシリコンマスクがおススメ。パックがずれないのはもちろん、保湿力がすごいです」

シリコンマスク、100均で見たことあります。その時は「なんじゃこりゃ!」でしたが、次に見つけたら即買います。