(写真提供:Photo AC)
プロと一般人では持っている情報量の差が圧倒的な不動産情報。国家資格である不動産鑑定士の資格を持つ泰道征憲さんと、同じく資格保有者でYouTuberとしても活躍する中瀬桃太郎さんが書いた、不動産リテラシーが分かる『悪魔の不動産鑑定』。身近な不動産問題がいかに「怪しく」、一方でいかに「魅力的」なのか…。今回は本書より、「おとり物件がウザすぎる!」についてご紹介します。

おとり物件がウザすぎる!

おとり物件とは、既に契約されているにもかかわらず、住宅情報サイトなどに広告として出している物件のことをいいます。おとり物件は、不動産業者が集客目的で利用する悪質な手法です。

具体的には次のようになってます。

客 (この物件、立地がいいのに家賃も安いな。問い合わせてみよう)

不動産屋 こちらの物件は内覧可能です! ※月※日に弊社にお越しください。

―内見当日―

不動産屋 誠に残念ですが、お問い合わせいただいた物件は今朝申込みが入ってしまいました。せっかくですので、本日は同じような別の物件を案内しますね!

客 そうですか。仕方ないので別物件の案内お願いします。

不動産屋 承知しました!(しめしめ。今日はうちに紹介料が多く入る物件を案内して、そこに入居してもらおう……)

基本的にはこういった流れです。